TOEICを400→750に上げた1年間の勉強法——金のフレーズだけじゃ足りない

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TOEICのスコアが400点台という状態が5年以上続いていました。「そのうち本気でやろう」と思いながら、本気になることなく年だけ重ねていく典型例です。転職活動で「TOEIC700点以上」という求人を見て、本気になりました。

1年かけて400点台から750点まで上げました。途中で「金のフレーズだけでいける」という情報を信じてつまずき、方法を見直してからスコアが動き始めた話を書きます。

400点台のときの状態

スコアが低い原因は明確で、「リスニングがほぼ聞き取れない」と「語彙が圧倒的に足りない」の2点でした。

リスニングは音が聞こえても意味が処理されない状態。文字で見れば分かる単語でも、音声で流れると「え、今何て言った?」となってしまう。音と意味が繋がっていない典型的な状態です。

リーディングは時間が足りない。Part 7の長文読解で最後の数問が毎回時間切れになっていました。読むのが遅く、理解しながら読んでいると試験時間内に全問到達できない。

「金フレだけでいける」が間違いだった理由

最初の3ヶ月は「TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ」(通称:金フレ)の単語をひたすら覚えることに集中しました。1000単語を1ヶ月で3周する計画です。

単語を覚えることはもちろん重要で、金フレの単語はTOEICの頻出単語が網羅されています。3ヶ月後に受けたTOEICの結果は450点。50点しか上がっていなかった。

なぜ上がらなかったか。単語を文字で覚えても、音声で聞いたときに反応できないからです。「acquire」という単語を見れば「取得する」と分かっても、リスニングで「/əˈkwaɪər/」という音が流れたときに同じ速度で意味を取れなかった。単語は覚えていても「聞いて理解する」の訓練ができていなかった。

abceedの導入でリスニングが変わった

方法を変えようと調べて見つけたのがabceed(アビシード)です。英語学習特化のアプリで、公式問題集をはじめとした多数の参考書が入っています。月額2000〜3000円程度です。

abceedで一番活用したのは「AIによる弱点分析」機能です。解いた問題のデータから、どのパートが弱いか、どのカテゴリの問題で正答率が低いかを自動分析してくれます。「僕はPart 3(会話問題)の予測問題が特に弱い」ということが可視化されて、そこから集中的に対策できました。

abceedの問題には音声が紐づいているので、問題を解きながらリスニングの練習が同時にできる。単語も音と一緒に覚えられるコンテンツがあり、「金フレの単語を目で見て覚える」から「音で覚える」に切り替えました。

スタディサプリENGLISHのシャドーイング

リスニング対策で最も効果を感じた練習がシャドーイングです。聞こえてきた英語をわずかに遅れて声に出して真似する練習法です。

スタディサプリENGLISHのTOEIC対策コースを使いました。TEX加藤先生が監修した教材で、TOEICに出てくるビジネス場面の会話が教材になっています。

シャドーイングの手順は以下でやっていました。まず音声を聞いて内容を理解する。スクリプトを見ながら音声に合わせて声に出す。スクリプトなしで音声だけを追いかけながら声に出す。このサイクルを1つの音声で5〜10回繰り返す。

最初は全然ついていけなかった。ネイティブスピーカーのスピードは速く、口が追いつかない。でも1週間同じ音声でシャドーイングを繰り返すと、その音声は完全に身体に入る。そして次の新しい音声でも前より追いつけるようになっている。少しずつ「処理速度」が上がっていく感覚がありました。

Part別の対策

TOEICのスコアを上げるには、Partごとの特性に合った対策が必要です。

Part 1・2(写真描写・応答問題):シャドーイングの効果が直接出るパートです。「正解の音声パターン」に慣れることが大事で、繰り返し聞いて耳を作りました。

Part 3・4(会話・説明文):設問を先読みする練習が重要です。音声が流れる前に設問と選択肢を読んでおくと「何を聞けばいいか」が分かった状態で臨める。先読みに慣れるまで2〜3ヶ月かかりましたが、これが700点超えの鍵でした。

Part 5・6(文法・語彙):公式問題集を繰り返し解いて、文法パターンを体に覚えさせました。ここはほぼ演習量の問題です。

Part 7(長文読解):スキャニング(必要な情報だけを素早く見つける)の練習をしました。全文読まなくても答えが見つかる問題が多く、「どこに何があるか」のパターン認識が速くなると時間が解決されます。

公式問題集は外せない

「TOEIC L&R公式問題集」(ETS制作)は本番と同じ問題形式・難易度のため、最終調整には必須です。本番の2ヶ月前から公式問題集で時間を計りながら模試形式で解く練習を週1回入れました。

この経験で一番感じたのは、英語力よりも「TOEIC形式への慣れ」が実はスコアに大きく影響するということです。400点から600点に上げるのは英語力の底上げが必要ですが、600点から750点に上げる部分はテクニックと慣れで相当カバーできます。形式を熟知した上で、弱点を集中的に潰すことが最短経路です。

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