簿記3級、独学3ヶ月で合格した社会人の勉強スケジュール

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簿記3級の受験を決めたのは、会社の経費精算や月次報告書を見るときに「意味が分からない」という感覚が続いていたからです。社会人として財務の基本くらい知っておくべきだという焦りもあって、去年の春に受験を申し込みました。

3ヶ月後に合格。スコアは100点満点中84点でした。勉強にかけた時間は合計70〜80時間ほどです。仕事をしながら独学でやった流れを書きます。

最初の1ヶ月:テキストと「仕訳の壁」

最初に買ったのはクレアールのテキストです。書店で見比べた結果、文字の密度が適度で、カラーが見やすく、例題が豊富だったのでこれを選びました。TACのスッキリわかるシリーズも有名ですが、クレアールの方が自分のペースには合っていました。

最初の2週間はテキストを読んでいました。会社の設立から取引の記録、決算まで流れが分かって「なるほど」という感覚がありました。でも実際に問題を解き始めると全然できない。

簿記3級の最初の壁は「仕訳」です。取引を借方・貸方に分けて記録する作業で、理屈は分かるのに実際にやると間違える。「費用の発生は借方」「収益の発生は貸方」「資産の増加は借方」という基本ルールを覚えても、「棚卸商品を仕入れた」「売掛金が回収された」という具体的な取引に当てはめると混乱する。

この壁を乗り越えるのに2〜3週間かかりました。乗り越え方は「パターンを体で覚えるまで繰り返す」という単純なものです。仕訳の問題を毎日20〜30問解き続けると、ある時点でスイッチが入ったように「見えて」くるようになります。

ふくしままさゆきさんのYouTubeが転機だった

1ヶ月経ってもまだ仕訳が安定しない時期に、YouTubeで「簿記3級 仕訳」と検索したらふくしままさゆきさんの動画に出会いました。

見た瞬間に「これだ」と思いました。テキストで理解できなかった部分が動画で見ると「そういうことか!」とすっきり繋がる。特に「勘定科目ってこういうイメージで考えればいい」という説明が分かりやすくて、それまでモヤモヤしていた概念が整理されました。

ふくしまさんの動画の良さは「なぜそうなるか」の説明が丁寧なところです。「こういうルールだから覚えてください」ではなく、「取引の本質から考えるとこういう処理になる」という説明なので、応用問題にも対応できるようになります。

動画は1本15〜25分で完結していて、通勤電車の中で1〜2本見るのに丁度いい長さでした。テキストで分からない単元を動画で補完するという使い方が、僕には合っていました。

電卓の選び方で地味につまずいた

受験の準備をしている中で、電卓選びが意外と重要だと感じた話もします。

簿記試験では電卓が使えますが、スマートフォンの電卓は使用不可です。試験用の電卓を持参する必要があります。僕は最初、家にあった安い電卓を使っていました。キーの反応が遅くて、打ったつもりが入力されていないことが時々ある機種です。

途中でカシオのスタンダード電卓(JS-20WK)に変えたら、ミスが明らかに減りました。キーの反発が適度で、打鍵のテンポが安定する。「電卓は試験道具」という意識で選ぶべきでした。CASIOかSHARPの2000〜3000円台の事務用電卓が使いやすいと感じます。

試験本番では計算ミスが原因で失点するケースが多い(精算表の記入ミスなど)ので、普段から使い慣れた電卓で練習することが大切です。

2ヶ月目:過去問と試算表

2ヶ月目は過去問演習が中心でした。日本商工会議所の公式過去問、および市販の問題集(クレアールの問題集と対応させて使用)を解いていきました。

簿記3級の試験は大問5題構成です。仕訳問題、補助簿問題、元帳転記、試算表、精算表という流れです。この中で時間がかかるのが試算表と精算表で、合計数値を合わせるのに慣れが必要です。

試算表は「全ての勘定科目の合計・残高を集計した表」で、数字が合わないと全体の点数に影響します。1問の配点が大きい分、ここが取れると合格に大きく近づく。試算表だけを集中的に繰り返し解く時期を2週間設けました。

3ヶ月目:最終調整と受験

3ヶ月目は苦手な分野の集中補強と、模擬試験形式での時間管理練習です。

簿記3級の試験時間は60分(統一試験)。90分で余裕があると思っていましたが、実際に問題を解くと「最後の精算表を解く時間が足りない」という状況が何度もありました。時間配分の練習は必須です。

仕訳問題を素早く終わらせて試算表・精算表に時間を配分する、という戦略で本番に臨みました。

試験は日商簿記の統一試験(年3回)を選びました。ネット試験(CBT)でも受けられますが、「初めて受けるなら同じ会場で周りも受けている統一試験の方が雰囲気を味わえる」という謎のこだわりで統一試験を選びました。今思えばCBTの方がスケジューリングが楽だったので、次回があればCBTを使うと思います。

3ヶ月の勉強を経て合格して感じたことは、「簿記の知識が仕事の理解度を上げた」という実感です。月次報告書の数字が以前より「読める」ようになりました。数字の意味が分かると、仕事に対する感覚が変わります。勉強してよかったと思えるのは、資格そのものより知識が実用になった瞬間でした。

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